日本人の精神に根強く息吹く「サクラ」は英語でもSAKURAで呼ばれるようになり、海外でも親しまれるようになった植物です。ラグビー日本代表のユニフォームにも桜の花が描かれ、One Teamとして輝いた勇姿はまだ記憶に新しい出来事かと思います。日本人とサクラの歴史は古く、品種改良の技術も進み、今日多くの種類のサクラを街中で目にすることができます。サクラの蜜は鳥類の食料ともなり、スズメやメジロ、ヒヨドリなどがサクラの蜜を吸い、嘴を黄色に染めている姿を観察することができます。
　サクラはモモなどと同じバラ科の植物で、最近ではクビアカツヤカミキリという外来種のカミキリムシが日本に持ち込まれ、モモやサクラといったバラ科の植物に被害を与えている報道を耳にします。関東でも埼玉県や群馬県で被害の報告が出ているそうです。日本の素晴らしい景観を守るためにも、生物の生態のあり方について皆様一人一人が考えなければならないと思います。